こんにちは。『&y Jokers』のChimuraです。
私自身も「感情を出した方が良い」とよく言われますが、自分なりに出しているのに出していないと思われたり、様々なことがあって、感情が出せない人もいるでしょう。
このコラムでは「感情が上手く出せない」「出したいけど出せない…」といった部分をメインにお話していきたいと思います。
なぜ感情が上手く出せないのか…
個人的な視点でですが、機能不全家族で育ったことが大きな原因かなと思っています。
自分の感情に気づけていても、家族の前で怒りや悲しみ、我儘といったものを表に出せば、酷い仕打ちが待っていたなんてことがあると、感情表現を抑え込んでしまう傾向にあります。
これはアダルトチルドレンに多いのかなって感じています。
例えばですが、私が感情表現を上手くできない、或いはしないのには以下のことがありました。
子供のころに実際にされたこと↓
- 家の外に投げ出される(現代なら虐待にあたります)
- 否定され、罵詈雑言を浴びせられる
- 体(顔や頭など)を叩かれる(これは現代なら完全に虐待です)
このようなことがあると、条件反射的に「感情を出す事=酷い仕打ちが待っている(見捨てられる)」という負のループが脳に植え付けられ、自己防衛などの観点からマイナスの感情だけでなく、プラスの感情さえも抑えてしまうのでしょう。
すべてのアダルトチルドレンが感情を出せないわけじゃない
アダルトチルドレンの人たちみんなが、感情表現をしないわけではありません。
きちんとできる人もいれば、多少ズレていたとしても喜怒哀楽をはっきり出せる人もいます。
それぞれの家庭環境によって、感情が出せたり出せなかったりもあるでしょう。
また、個人それぞれの性格もあるので、内向的な人だと家庭環境によっては感情をあまり出せずに、或いは出せずに生きてきたのかもしれません。
もし相手が感情を出してきたら…?
今まで感情を表にしてこなかった人が、感情を出して来たらどうしたらいいと思いますか?
『まずは受け入れてあげること』これが最も重要だと思います。
これまでずっと感情を出せなかった人が、感情を表に出すということは、とても勇気のいることです。
「もしかしたら…怒られるかもしれない」
「共感されずに反撃されたら、どう返事をしよう…」
「感情を見せた自分を格好悪く見られるかもしれない」
「失望されて見捨てられるかも…」
こんな気持ちを持っていることが多いと感じます。
自分の感情を出したところで
「勝手にやれよ」
「そんなことで怒ってるの君だけだよバカじゃないの?」
「そういうところは男性(女性)の悪いところだよ。グチグチ言わないでよ」
などと否定されたりして受け入れられなければ、
「感情なんか出すべきじゃなかった…やっぱり受け入れらなかった」
「自分の感情を表に出してもいい事なんかない。無感情でいるのが一番無難だった」
という結果になりかねません。
話を聞く側、相手をする側はとても面倒くさく感じるかもしれないですね。
普通の人なら、感情を出すことは、日々ごく普通にしていることなのです。
ですが、誰にも見せなかった一面を見せるということは、相手に心を開き信頼しようとしている証でもあります。
もし、相手が感情を出してきたら、まずは聞いてあげて欲しいなと思います。
どうしても感情を出すのが怖かったら…
カウンセリングなどを使ってみる
友人やパートナーに感情を出すのがとても怖い…と思うのはよくわかります。
私自身もほとんど出し切れていませんからね…苦笑
「いきなり感情を出して相手との関係性などを拗らせたくない」
「素の自分を出しても大丈夫なところで練習をしたい」
という場合は、カウンセリングなどをやってみることをおすすめします。
一般的な会話の練習とは異なり、心理学の専門の知識を持っている人がいることで、安心して自分をさらけ出すことができるはず。
保険適用外なので、1回のカウンセリング料がネックですが…無料でチャットでもお話を聞いてくれるところがあります。
自助グループのお話会に参加してみる
アダルトチルドレンだけに限らず、“生きづらさ”をテーマにしたお話会などを毎月、たくさんの自助グループが開催しています。
否定も肯定もされず、自分の胸の内を吐き出すことができるので、感情が大爆発する前に1度参加してみてもいいかもしれません。
色々なものと上手に使って“生きづらさ”を解消していきたいですね。
このブログを書いた人
Chimura Sachie
障害自助チーム『&y Jokers』の代表。
自身も障害もちで、
ブログの記事は自分の経験などを元に書くことも。
チーム内では主に、
ブログの執筆、サイトやX(旧Twitter)の運営更新をしている。