こんにちは。障害者自助グループ「&ý Jokers」のChimuraです。
久しぶりにコラムを書こうと色々探していたら“チャレンジド”というキーワードを見つけました。
障害当事者である私も、初めて聞きました。
そこで、今回は、“チャレンジド”という障害当事者全員をポジティブにさせてくれる言葉を紹介します。
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そもそも“チャレンジド”とは?
チャレンジドという言葉はアメリカが発祥で、日本ではプロップ・ステーションという団体がチャレンジドという言葉の普及や推奨をしています。
『Challenged(チャレンジド)というのは「障がいを持つ人」を表す新しい米語「the challenged (挑戦という使命や課題、挑戦するチャンスや資格を与えられた人)」を語源とし、障がいをマイナスとのみ捉えるのでなく、障がいを持つゆえに体験する様々な事象を自分自身のため、あるいは社会のためポジティブに生かして行こう、という想いを込め、プロップが1995年から提唱している呼称です。
私たちが「チャレンジド」という呼称を提唱するのは、いわゆる「障がい者」が、その文言が表すようなネガティブな存在から脱却できる社会の創造をめざしているからです。(プロップ・ステーション引用)』
↑こういわれてみると、一見すごいポジティブに感じられますよね。
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根強く残る障害者への冷ややかな日本の目線…
しかし、日本ではチャレンジドという言葉はほとんど浸透していません。
その理由も、プロップ・ステーションが以下のように説明しています。
『「チャレンジド」という言葉も、残念ながら日本語に訳すことができません。なぜなら日本の文化は、障がいのある人を、まだまだ可哀想とか、気の毒という視線で見てしまい、可哀想な人に何かをしてあげることを「福祉」と考えているからです。
私たちは「弱者に何かをしてあげることではなく、弱者を、弱者で無くして行くプロセスを福祉と呼びたい」と考えています。それが、私たちが「チャレンジド」という呼称を提唱する大きな理由です。(プロップ・ステーション引用)』
↑個人的私見ですが、日本ではただ可哀そうなだけでなく、かなり冷ややかな目線で見られがちです。
特に精神・知的・発達は見た目では分からないことが多いですよね。
一方、身体障害者(視覚・聴覚含む)は、周りが助けたりすることや、配慮することがほとんどないように感じられます。
障害者自助グループ「&ý Jokers」ではどう考える?
私たちは、全ての障害を“個性”や障害があるが故に与えられた“才能”や“能力”がある人たちだと考えています。
芸術やスポーツなどの何かしらの分野で特化した能力を発揮したり、才能を開花させる人をたくさん見てきました。
また、これから才能が開花しそうな人や能力が伸びそうな人も。
そして、彼らは人一倍努力家でもありますね。
&ý Jokersでも、障害者スポーツに特化したメンバーや、一つの業種に異様に詳しいメンバーが存在していて、代表の私もメンバー周囲の障害当事者から日々新しいことを教えてもらってばかりです。
わたくしを含め、全員障害者当事者ですが、必ずどこかに輝く部分があると思います。
そして、『障害があるからといって特別扱いはせず、必要な配慮などはするが、皆公平な仲間』と捉えています。
障害者自助グループ「&ý Jokers」は『どこにも受け入れられなかった人たちの最後の居場所』というコンセプトからはじまりました。
わたしたちは、まず一度は、居場所を失い孤独を抱える人たち、何かの事情で孤立してしまい、居場所を探している人を受け入れ、共に助け合い、歩んでいけることを目的として活動しています。
このブログを書いた人
Chimura Sachie
障害者自助グループ「&ý Jokers」の代表
主にサイト・Xなどの広報などを担当
自身も精神障害者
2024年4月に施行された「孤独孤立対策推進法」に基づき、障害があり、生きづらさを抱えている人や居場所がない人たちで、自助活動をしている。
「ここを最後の居場所として、明るく幸せに生きていけること、自分らしく生きていけること」を目指している。