障害者自助グループ「&y Jokers」スタッフブログ

君の夢と居場所はここにある

特別企画!&ýJokersスタッフ H.Naokiさんにインタビュー

こんにちは。障害者自助グループ&ý JokersのChimuraです。

介護というと、高齢者だけというわけではありません。

年齢に関係なく障害に関係なく介護というものは受けるものです。

そして、最近のニュースで訪問介護の報酬の引き下げ』というものを目にしました。

今回はこの問題に着目し、最前線で活躍している、当グループのスタッフ、H.Naokiにインタビューをしてみました。

 

介護福祉士は何年していますか?ー

H.Naoki 僕が20代の頃からはじめているので…もう20年くらいになりますね。

Chimura ひえ〜、とっても長いですね!

H.Naoki よく障害のある友人や知人から相談を受けます…苦笑

 

という私、Chimuraも障害福祉や支援サービスの知識や経験はほぼないに等しいので、H.Naokiさんに頼りっぱなしです 苦笑

H.Naokiさんがいなかったら、きっと&ý Jokersは成り立たなかったと思いますし、存続も難しかったと感じています。本当にH.Naokiさんの存在はとても大きいです。

 

ー施設へ訪問するのと、利用者のご自宅へ訪問するのと大きくわけて2つあると思いますが、どちらが大変なのか聞かせてください。ー

 

H.Naoki 圧倒的に在宅、いわゆる訪問介護の方が大変ですね。施設へ伺うのと違って一人で全て状況などを判断して、時間内に仕事を終わらせないといけないので。

Chimura なんと!全部お一人でですか!?それだと、介護士としての経験も必要になりますし、プレッシャーも大きそうですね。

H.Naoki 有料老人ホームなどの施設は、次の当番に引き継ぐことができますが、訪問介護は誰にも引継ぎができません。なので、ひとりで責任を負い、抱え込んでしまう介護士もいます。問題を抱え込んでしまった結果、問題が大きくなってしまうことも少なくありません。

 

訪問介護の報酬の引き下げについて率直な意見、個人的な思いなどを聞かせてくださいー

H.Naoki ほとんどの事業所が人手不足なので補填して今までと変わりなく、報酬を提示してくると思います。

Chimura たしかに、人手不足というのはよく耳にします。国が訪問介護の報酬を引き下げたとしても、事業所がなんとかして維持しようとするのでしょうね。

 

訪問介護を利用されている方の中には、さまざまな障害を持たれている方もいると思いますが、今回の訪問介護の報酬引き下げは、利用者や働き手にどのような影響を与えると思いますか?ー

 

1高齢者で利用されている方

H.Naoki 現場は思っている以上に大変です。ひとりで排泄介助や入浴介助など重労働なところもありますから。また、訪問した先で既に亡くなられている方を見たことも何度もあります。

Chimura ひとりでそこまでして、報酬まで引き下げられたら労働対価に見合わないって思う介護士さんも出てくるでしょうね。

H.Naoki おっしゃる通りです。ただでさえ大変なのに、報酬まで引き下げ過ぎられたら、割り切れないと思った時に虐待に繋がる可能性があります。

 

2障害があって利用されている方

Chimura 障害のある方も介護サービスを利用していると思いますが、その点はH.Naokiさんはどう見られていますか?

H.Naoki 障害の程度によって、使えるサービスが違ってきます。情報社会なので、知らないことで当事者が不利益になることが多いと感じます。

Chimura そうですね。私もH.Naokiさんと活動をしてから、たくさんのサービスを知りました。こちらから聞かないと教えてくれませんものね。

H.Naoki 障害を持っているけど、使える支援などを知らずに苦しんでいる人は多くいると思います。行政が施行しているサービスの広報をしっかりと発信していただきたいです。

3働き手(介護福祉士・その他障害支援や福祉関係に関わる人)

Chimura いつも現場で働いているリアルなご意見を聞かせてください。

H.Naoki 僕としては、福祉国家の実現、例えばスウェーデンノルウェーのように、税金が高くても公的支援を全ての人が受けられる方がいいのではと考えていた頃もありました。

Chimura 北欧の方は幸福の国とも言われていますね。きちんと支援が受けられるから、国民は高い税金を払っていますね。

H.Naoki そうですね。ですが、日本のように、限られたサービスの中で※共生社会を実現していくのも必要なのかなと考えています。

 

ーH.Naokiさんは、報酬が引き下げられても訪問介護のお仕事は続けていきたいですか?ー

H.Naoki 本当に福祉の仕事をやりたい人は、報酬よりもやりがいに要点を置いていると思うので続けていきたいです。

Chimura 素晴らしいです。報酬よりもやりがい。仕事はどれも大変なところはありますが、やりがいと誇りは重要だと私も感じます。

H.Naoki しかしながら、現場は本当に大変な事も多いので綺麗ごとだけでは済まないと思っています。給料の高い事業所や施設(有料老人ホーム等)に移っていく人も多く見てきましたからね。

 

ー最後にブログを読んでいる人へひとことメッセージをお願いしますー


H.Naoki 1日1笑。生きていれば辛い事もたのしい事もあると思います。
でも、そんな時でも私たちの当事者活動は、先ず仲間同士支え合い笑会えたら良いと考えています。それともう一言だけ…笑
Chimura はい、どうぞ!
H.Naoki 僕はweb関係のことは全く持って分からないので、Chimuraさん、今後とも広報の方は宜しくお願いします笑
Chimura 長いインタビュー、ご協力いただき、ありがとうございました!

 

(※共生社会 「共生社会」とは、これまで必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった障害者等が、積極的に参加・貢献していくことができる社会である。それは、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会である。:引用 文部科学省)


H.Naokiさん

障害者自助グループ&ý Jokersのピアサポーター
介護福祉士をしながら高齢者や障害者をはじめ、さまざまなボランティア活動の経験を持つ。
好きなスポーツはテニスと水泳。甘いものが大好き。